2013/03/28

culture


OLD JAPAN in 3-D

19世紀後半から20世紀前半にかけて日本の写真を撮り続けた写真家 江南信國
彼の写真は、立体的に色鮮やかに当時の日本を捉え、写真というより絵画のよう
色使いや、人物のポース、背景、そこには違和感を感じる。どこか異次元の世界のよう。







これらの写真は、白黒写真に職人が1枚1枚着色して、つくられており、配色など全て計算されつくされている。Wiggle stereoscpyという、2枚の写真をそれぞれ角度を変えて重ねて、それを揺らすと立体的に見えるという、日本の3D写真の原点と言えるものである。
江南の写真を集めた「OLD JAPAN in 3-D」(ステレオ写真)はとても興味深い。当時の日本を写しながらも、新鮮みがあり古さを感じさせない。








2013/03/27

person


Jan Svankmajer
チェコアニメに不動の地位を与え、彼によってパペット・アニメーションの可能性や精神的意義が確立された。彼に影響を受けた「ストリート・オブ・クロコダイル」のブラザーズ・クエイや「ウォレスとグルミット」のデイヴ・ボースウィックなど
「アリス」や「ファウスト」、「オテサーネク」などの長編フイルムで人とパペット、一見違和感がある様に思うが、彼の作品では、それを感じさせない。人の持っている欲望がとても見事に描かれている。そして、一度見るとその不思議な世界観に引き込まれてしまう。
中でもファウストの構成はとても興味深い。人とパペット舞台転換、音楽など、「人間の欲望を満たす為に作り出したものがコントロール不能になり、人間に大いなる災厄をもたらす」という彼の作品のテーマがとても分かりやすく表現されている。

短編フイルムの「FOOD」シリーズも、彼が食べる事があまり好きでなかったという事もあり「食べる」という行為がとてもリアルに純粋に描かれており、こちらもとても面白い。
彼の作品は、人のリアル(欲)な部分がそのまま描かれ、客観的に捉えられている。


2013/03/11

art



MARCEL DZAMA
シュールなドローイングの世界
一見、児童書を思わせる優しいタッチや色使いで描かれているのですが、銃、切断された胴体、不思議な生物、血を思わせるような赤い花々。。かなり独特の世界観を醸し出しています。





Marcel Dzamaはカナダ出身のアーティスト、現在はNYを拠点に活動しています。
Marcelは、カナダを拠点に活動するアート集団"The Royal Art Lodge"の創設者でもあり、数時間で何百枚もの絵を描き、それを1枚$25で販売するという活動を行っています。この活動は多くの反響を呼び、世界各国で展示会を開催しています。
また、れっきとした児童書「Bed,Bed,Bed: Bedtime Stories and Songs」なども作っているのですが、こちらも、なかなかユーモア溢れる物になっています。

 Bed,Bed,Bed: Bedtime Stories and Songs


こちらは、Marcelのドローイングの世界をフイルムにしたもの。
“Department of Eagles”のミュージックヴィデオなんですが、Marcel Dzamaと“Yeah Yeah Yeahs”や“Feist”の1234などのミュージックヴィデオを手がけているPatrick Daughtersが監督として入っています。

Marcelのスタジオにて、作品のインスプレーションや制作過程などを語っています。

2013/03/03

fashion

 Comme Des Garcons RTW Fall 2013






パリで行われたComme Des Garconsのコレクション
川久保玲の底知れぬアイデアには感銘です。前シーズンのビックシルエットから一変し、カッティングが美しくディテールにこだわったデザイン、素材やカラーでも楽しませてくれます。
ジャケットやパンツで力強さを出しながらも、バラの花やつぼみを思わさせるデザインや大振りのリボンが施されています。フロントだけではなくバックの装飾も美しく、川久保玲のこだわりを感じます。
そこに、このヘアメイクがハマっており、さすがです!

川久保玲のコレクションには、賛否両論の意見がありますが、常に新しいものに挑戦する彼女の“前”を向く姿に素敵です。


こちらはSHOWstudioから