Jan Svankmajer
チェコアニメに不動の地位を与え、彼によってパペット・アニメーションの可能性や精神的意義が確立された。彼に影響を受けた「ストリート・オブ・クロコダイル」のブラザーズ・クエイや「ウォレスとグルミット」のデイヴ・ボースウィックなど
「アリス」や「ファウスト」、「オテサーネク」などの長編フイルムで人とパペット、一見違和感がある様に思うが、彼の作品では、それを感じさせない。人の持っている欲望がとても見事に描かれている。そして、一度見るとその不思議な世界観に引き込まれてしまう。
中でもファウストの構成はとても興味深い。人とパペット舞台転換、音楽など、「人間の欲望を満たす為に作り出したものがコントロール不能になり、人間に大いなる災厄をもたらす」という彼の作品のテーマがとても分かりやすく表現されている。
短編フイルムの「FOOD」シリーズも、彼が食べる事があまり好きでなかったという事もあり「食べる」という行為がとてもリアルに純粋に描かれており、こちらもとても面白い。
彼の作品は、人のリアル(欲)な部分がそのまま描かれ、客観的に捉えられている。
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