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METI Handmade School

バングラデシュの北東部、ディナジプールの学校

この地区は、バングラデシュの中でも貧困層が多く建物はみな昔ながらの平屋で藁葺きの屋根に耐久性の無い壁や不安定な物ばかり。

そんな中に突如現れた近代的な学校。この学校はオーストラリア出身の建築家Anna Heringerによって設計された。Anna Heringerは大学の頃にこの地を訪れ、村の建築の壁厚や基礎の不十分さ、村唯一の収入源である農業用地に無計画に家が建てられていくのを目の当たりにした。そこで彼女は大学院に進み、この「METI Handmade School」を修士設計として設計し、２００４年に村の学校を運営するNGOにより彼女のデザインが採用された。建築的な問題を根本的に解決する為に、伝統的な建築資材の竹と干し草などを使用しながらも、新しい建築テクニックが駆使されている。　　学校建設の目的のひとつは住民が地元の資材を使い新しい建設技術を身につける事でもあり、実際に作業は主に村人によって進められた。現在では村人自身が、メンテナンスを行い、村全体にも安全でデザイン性の優れた建物が増えている。